父と過ごした時間について。

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先週土曜、父の全ての葬儀が無事に終わりました。

いや〜しかし、お葬式って大変ですね。

めんどくさい親戚とか親戚とか親戚とか、いっぱいいるし(笑)。

でも、父のおかげで学べることが本当に多かった。

ということで、お葬式ネタについてはまた後日…。

 

さて、父が緩和に入院していた約2週間。

私はほとんど毎日、父の病院に通っていました。

え!?仕事は???って感じでしょうが、はい、仕事は全て休みました。

どうしても休めない徹夜の仕事だけ行って、その他の会議系のお仕事や

来春に向けての特番のお仕事など、全てお断りしました。

だって、お父さんの方が大事だもん。

正直、10年前の私ならこんな風にはならなかったと思います。

今、たまたまレギュラーが少ないこともあったし、

あとはやっぱり周りのみなさんのアドバイスが大きかったな〜。

私の業界は、『親の死に目に会えると思うな!』みたいなところがあったんだけど、

やっぱりそうやって来てしまった少し上の世代の方たちが口を揃えて

『のんちゃん、絶対に後悔はしちゃダメだ』と言ってくれて。

 

あと、ちょうど同じ時期にお母様が癌で闘病してた仕事仲間のアリーの存在が大きいかな。

週に1日程度、徹夜の仕事の日に会うとお互いの親のことを色々話して。

この時アリーが『緩和に入ったら、2週間だと思った方がいい』と言った何気ない一言が

ずっと胸にひっかかっていて。この言葉を聞けたことが本当に大きかった。

緩和病棟に入院した父が、これまでの闘病の時の様子とは全く違ってしまっていたのもあったけど

みなさんの話を聞いて、アリーと色々話して覚悟が決まり

『今は仕事よりお父さん』とスッパリ思うことができました。

 

この決断について、私は後悔していません。

仕事はまたいくらでもできるけど(オファーがくればね!!)

お父さんと過ごせたこの2週間が、今思い返してもやっぱり自分にとってすごく意味があった。

この2週間があるからこそ、私はいろんなことが納得できているのだと思う。

 

写真は、父が楽しそうに書いていた来年の手帳。

そこには、家族全員の誕生日が書かれていました。

父が書いた『望』の字。

あぁ、私はとても素敵な漢字をもらったんだな〜と思うことができました。

 

まだ、父がいないのが信じられない。

緩和病棟に行ったら、ベッドで寝て待っていてくれそうな気もする。

緩和病棟で過ごした父との時間について、記録しておきたいと思います。

 

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お父さん。

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12月3日。

かねてより闘病していた父が息をひきとりました。

私自身、最後には間に合わなかったんですが(こんなにずっと病院にいたのに!)

でも、後悔はしていません。

少なくとも今は。

個人的なことだし、どうしたもんだろうと思うけど

通夜・葬式が終わったら、忘れないうちに父と過ごした最後の日々について記録しておこうと思います。

 

あくまでも私自身のための記録なので、いつも読んでくださる方たちには

退屈させてしまうかもしれないのですが…

もし、あなたのお父さんやお母さんが生きていらっしゃって

『親孝行ってなんだろう』って思った時にこんなケースもあったんだなぁと

思ってもらえればうれしいです。

 

父が闘病中から亡くなった後まで、たくさんの温かい言葉をかけてくださったみなさま

本当にありがとうございました。

『いくらやっても、後悔はついてまわるものだ』とよく言われますが

私・・・全く後悔していません。だから、大丈夫です!!

なぜこんなにも後悔なく笑いながら父を見送れるのかということについても

後々、書いていきたいと思います。

 

写真は、父の最後の日に病室にあそびにきてくれたネコちゃん。

父は入院中、ずっと『ネコでもあそびにこないかなぁ』と言っていたので

ようやく最後にこんな立派なネコちゃんが来てくれました。

 

まずは、ご報告まで。

父へ、たくさんの感謝を込めて。

 

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ご褒美ランチ@ブーケドフランス。

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ちょっとバタバタしていたり、心が渇いていたりしたので

自分を潤わせるためにもご褒美ランチに行ってきました。

っていうか、単純に美味しいモノが食べたかっただけなのです。はい。

 

グルメ番長のツジネさんが、グルメ友だちから教えてもらったという

六本木のブーケドフランスというお店を予約してくれました。

正統派フレンチで豚肉にこだわったお店とのこと。わくわく!!

 

前菜とメインを選ぶプリフィックスのコースをオーダー。

私は前菜にムール貝を頼んだら、ボウルいっぱいにでてきて感動!!

しかも、超おいしい!!

モンサンミッシェルから来たムールちゃんらしいです。

モンサンミッシェルでは潮の関係で良質のムールちゃんが穫れるらしく身がプリプリでした。

白ワインが飲みたかったけど、この時は禁酒中だったので我慢…。うぅ…。

 

メインはポークカツレツ。

一見、オイリーなんだけどこれが不思議とぺろりと食べれる一品でした。

素敵なマダムが接客してくれて、とにかく知識が豊富!!

マダムのトークもランチコースの一つなのかも(笑)。

デザートは手作りプリンとコーヒーのジェラード。

これまた、思い出してもにやにやしちゃうぐらい美味でした!!

 

前菜、メイン、デザート、あとは食後のコーヒーと小さなお菓子がついて2625円。

まぁ!おセレブなおランチですこと!!

でもね、美味しいモノを食べると心が満たされるから。いいんです。

 

ワインの種類も豊富らしいので今度は夜にみんなで行きたいな〜。

 

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☆ブーケドフランス

東京都港区六本木7-10-3 小林ビル2F

Tel : 03-3497-1488

営業時間:ランチ  11:30~13:30(L.O) /ディナー 18:00~21:30(L.O)

定休日:火曜・第3水曜

血の気がひいた。

 

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11月27日。朝の生放送の本番中、母からの電話。

こんな時間に母から電話があること自体、異常である。

電話にでる。

父の容態が急変して、危篤状態だという。

…え!?

アタマが真っ白になった。

自分のネタのオンエアまであと10分。

というか、この日は2ネタ担当したからまだプレビューが終わってないネタがもう一つある。

…え???

私、どうしたらいいんだろう…。

私の様子に気づいたプロデューサーさんが『どした?』と声をかけてくれて。

『なんか、父が危篤みたいで…』とボンヤリ言ったら

『いいから、とにかくすぐに行きなさい!プレビューなんて、いいから!!!』

と、父の元に行かせてくれました。

 

いやしかし。

汐留にあるテレビ局から千葉の父の病院まで、遠い。遠い。遠い。

実は発作が起きたら1時間ももたないだろうということはお医者さんに言われていたので

私は半ば、諦めていました。

たまたま自宅に帰っていたという母が間に合えば、それでいい…と。

母が一秒でも早く父の元につきますように、間に合いますようにとそればっかり祈ってました。

 

とにかく走って、走って、走って病室についたら。

なんとか一命をとりとめた父。

本当に、底力がすごい(笑)。

しばらくたったら落ち着いて、水も飲めるようになったし筆談もできるようになったし。

ビックリしたなぁ、もう。

兄は幕張の会社から、妹と母は実家から来て。

家族の中で私が最後に到着したのですが、母が着いた時にはもう手足も真っ青で

血圧は測定不能で、本当にダメなんじゃないかと思ったといいます。

でも、お父さんは帰ってきた。

 

危篤と聞いてとにかく走って駆けつけた家族。

この日は珍しく家族5人がそろって、なんだか温かくて懐かしい時間でした。

これももしかしたら、父がくれた私たちへのGiftなのかも。

父もとても嬉しそうでした。

午後になると、なんだか朝方の騒ぎがウソのように穏やかな状態になって、

普段はベッドから降りることなんて絶対にないのに(というか体力的に無理なのに)

私と兄が2人でお留守番している時に、ソファーに座りたいといいだして。

ソファーに座った記念に3人で記念撮影。

母がちょうど一回自宅に帰っていた時だったのですが、看護師さんが心配して

『ベッドに戻りましょうか?』と様子を見にきてくれても頑なに拒否(苦笑)。

どうやら母に、ソファーに座っている姿を見せたかったようで。

母がも戻ってきたら速攻で、ベッドに寝ていました。

 

ここからはとても穏やかに過ごしていたので、素人の私たちは安心しちゃったんだけど

お医者さんからは、厳しい現実をつきつけられ…母は毎日、病院に泊まり込みです。

母の体も心配。もちろん、父も。

というか、これを書いているのが実は11月29日。

これをUPする12月には、どんな状況になっているのか…怖い。

 

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スヌーピー展 〜しあわせは、きみをもっと知ること〜。

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六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで行なわれている『スヌーピー展』に行ってきました。

って、そんなに大好きかといわれると『?』って感じなんですが…

ウチ、貧乏だったから子どもの頃こういうキャラクター系って買ってもらえなかったんですよ。

だからあんまり思い入れはないんだけど…でも普通に好きです、スヌーピー。

 

スヌーピー展のメインは、原画の展示です。

1万7000にも及ぶエピソードの中から厳選された約100展がズラリ。

作者であるチャールズ・シュルツの生涯に絡めつつ

ピーナツ誕生の秘話やスヌーピーの軌跡を見ることができます。

しつこいようですが、メインは原画です。

なので…これものすごい混雑していると何も楽しくないんじゃないかな…。

私は平日の午後に行ったので割とゆったりと鑑賞することができました。

キャラクターたちが発する哲学的な言葉を堪能。

いやはや、奥が深いんですね…スヌーピーって。

 

でもって、やっぱり興奮したのは物販です!!

だって珠玉のスヌーピーグッズがずらり!!

『無駄遣いしないように…』と心に決めて行ったのですが

デルフォにクスとコラボしたノートとポストカードを数枚GET。

これぐらいなら、いいよね。

本当はトートバッグとかバッチとか色々欲しかったけど…モノを少なくする生活を目指しているので。

 

今回のスヌーピー展は大人だからこそ楽しめる展示ですね。

来年の1月5日まで開催で、会期中は無休のようです。

大好きなあの人を誘って、しっとりと大人のデートを楽しんで下さい。

 

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Xmasカードを作ろう!! …vol.②紙を求めて。

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ということで、ちょっと間が空いちゃいましたが…進行中ですXmasカードプロジェクト。

ってほど、大袈裟なモノでもないんだけど(苦笑)。

前回までのあらすじはコチラ…→『Xmasカードを作ろう!! …vol.①活版印刷を求めて。』

 

活版印刷の露木さんと打ち合わせをし、鉄板の版下を作ってもらっている間に

私は印刷用の紙を探さなければなりません。

紙と一口に言っても、活版印刷に適している質感やXmasらしい色などなど

考えるポイントはいっぱいあります。

どんなカードにしようか、妄想しながら都内で紙を扱っている専門店巡り。

まずは表参道にあるハグルマ封筒さんのショールームへ。

こちらはあくまでもショールムなので、紙の見本を見せてもらうだけ。

サンプルとして10枚以内なら購入も可能ですが、それ以上だとwebショップでの購入になります。

活版印刷をする場合、どういう紙がいいか、どんな質感で仕上がるのか、色の種類は…などなど

店員さんに細かく質問して、めぼしい紙を写メで記録。

実はこちらはいつもペーパーアイテムをお世話になっているウィングドウィールさんの関連会社で

だから紙の種類や質感はある程度、想像がつくしなじみ深いし…なんだか居心地がいい(笑)。

 

続いては、神田にあるTAKEOの見本帖本店

こちらは紙がズラーーーーーーーッと並び、紙マニアにはたまらん空間。

ここでもやっぱり活版印刷に適した紙を店員さんに聞きながら、

ズラリと並んだ紙を見て行きます。

っていうか、こっちのお客さんは割と本気な感じの人が多くて…

アート系とかアート系とかアート系とか…素人の私は気後れしてしまいました。

そして…高い…。

紙って本気で選ぶと高いんですね。

でもってそこに裁断料とか入ってくるからさらに高くなる。

TAKEOはすごく素敵な紙がいっぱいあったけど予算が合わないから断念。

 

ということでハグルマさんのWEBショップで紙を購入。

どんな紙を買ったかは内緒だよ!!

 

あとはこの紙に印刷するだけ!!

何色のインクにしようかな。露木のおじちゃんと相談しながら素敵な色を作ってもらおう!

わくわく!

 

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『大人のための私服の教科書』。

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大好きなフランソワが本を出しました!!!

すごい!!!本当にすごい!!!

フランソワは、超絶オサレなスタイリストで。

でもただの『ファッションバカ』じゃなくて『哲学』をもって洋服を選んだり

仕事をしているところが大好き。

本当は友だちの友だちだったんだけど、間の友だちをすっとばして

仲良くなってゴハン食べたり恋バナしたり(笑)。

あ、ちなみにフランソワはニックネームで彼は日本人です。小田原男子です。

 

そんなフランソワが新しく本を書いたというのでくれました!!

『大人のための私服の教科書』です。

毎日スーツで通勤しているオジサマたちって私服になると途端に困ったりするんじゃない?

例えば、同窓会とかカジュアルな飲み会とか旅行とか。

この間、実家に帰った時もゴルフ帰りと思われる50歳前後のオジサマたちのグループが

電車にいて、その全員が『ジャケット&茶色いタックパンツ&変なスニーカーor変な革靴』だったもん。

『制服かよ!!』ってぐらい全員同じ『私服』を着てたの。

まぁ確かに、私服を着る機会が少ないからそこにお金を費やすのはもったいないかもしれないけど

でも!!フランソワのこの本を読めば、ワンパターンになりがちな私服も

工夫とセンスでオサレに大変身できるってワケ!

 

イラスト入りだし、すっごく読みやすいし、大人の男性にオススメです!

女性も彼氏や旦那さん、そしてお父さんにプレゼントしてみてはいかがでしょう??

amazonでも買えるよ〜!!ここ!! ⇒

 

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ただ病院に行ってるだけなのに。

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時間の許す限り、父のところに通おうって決めてから。

仕事以外は、ほとんど毎日千葉にいます。

いやしかし、ただ病院に行ってるだけなのに、横に座ってジュース飲んだりしてるだけなのに

なんだか妙に疲れるんです。なんなんでしょうね、これって。

本当に不思議。

先週は金曜日から月曜日までずっと千葉の実家に帰っていて

母のそばにいながら、一緒に父の病院に通っていたんだけど。

月曜日の朝、体が辛くて辛くて起きるのがしんどかった。

やっぱり母って強いな。

こんな状態でも、必ず毎日父のところに通い続けている。

 

私は今、仕事が少ないし与えられた時間を父と母と過ごすために使おうと決めたので

(本当に、旦那ちゃんには申し訳ないんだけども…)

ほぼ毎日、父の病院に行くことができて。

父は一日ごとにテンションが違って(薬の影響なんかもあるみたいなんだけど)

ひょうきんな父にも、怒りん坊の父にも、ただひたすら眠り続ける父にも

会えることができていて、それがありがたいです。

だって、あとで後悔するのはイヤだもん。

 

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緩和病棟。

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父が緩和病棟に入院してから約2週間。

なんだかもう、坂道を転がるようにHP(ヒットポイント)が減って行く。

それが見ていてわかる。

悲しいとか辛いとかそういう感情を別にして言うと、ただただ驚き。

だって、入院するたった5日前の父の誕生日までは自分で歩いていたのに。

今では、自分で体を起こすことすらできない。

やっぱり、自分で歩くということはどんな意味においても大切なのだと思ったのでした。

 

食事も点滴なので、自分からなにか食べるということもないし

変な話、おしっこや便に関しても。

全てにおいて『能動的に動く』ということが消えてしまったのです。

これってすごくビックリしますよ。

 

緩和病棟に入るまでの闘病生活では、緩やかな状態が続きある日気づくと

なんだか大きな階段を一段降りているという感じで。その返し。

だけど、緩和に入ってからは坂道を転がるようにエネルギーが減っているのがわかる。

本当に不思議な感じ。

人は『能動的に』なにかをすることをやめちゃった時、こうやって色んな欲が

ストップしちゃうのかも。

まぁそもそも『生きる』ってのが能動的な行動だもんね。

そう考えると、色んなことが納得できる。

 

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③父のこと。

自宅で療養しながら、時々具合が悪くなって救急車で運ばれて入院して…

というのを繰り返し、父はついに緩和治療を選択します。

『自分が緩和治療を選択するときは死ぬとき』と常々言っていて、

どんなに辛くても抗がん剤治療をやめないと言っていたのに…。

 

今月の10日、父の誕生日には。

母が病院の先生に根回ししてくれていたおかげで一時退院ができました。

自宅で母と、私たち子どもたちに囲まれてお誕生日をお祝いして。

ものすごく嬉しそうだった父。

子どもみたいにはしゃいで、母と2人で三角帽子をかぶってダブルピースをしていた父。

それなのに、その5日後。

自ら『119して。荷物つくって。』と母に入院したいと訴えたのです。

全身が痛くてたまらなかったようです。

 

そして今。

父は緩和病棟に入院しています。

たった2週間前のお誕生日の時と、もうすっかり様子が変わってしまっています。

お誕生日には自分の足で立って歩けたのに、今はもう自分で座ることもできません。

父が緩和に入ったと連絡を受けたとき、私自身も溶連菌に感染し

完治するまで父のところにいけなかったのですが…自分の病状が治まり父の病院に行った時

『あぁ…もう時間のゆるす限り、会いにこなくちゃダメだ』

って思っちゃったのです。

こんなこと、夏には思わなかったのに。

 

今、私自身の仕事が少ないのも、きっと父との時間を過ごすために

神様がプレゼントしてくれた大切な時間なんだと思っています。

これまで頑張っていっぱい働いたから。

肝心な時に大切なことに時間を使えるように、神様が教えてくれているんだと。

神様なんていないかもしれないけど、私はそう考えて

仕事のない時間は、旦那ちゃんのこともほっぽり出して父の病院に通っています。

 

なんだか一気に書いちゃった。

でも、どうしても書いておきたかったのです。

忘れたくなくて。今の気持ちを。

 

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