これは、建築家・伊東豊雄さんの言葉です。
先日、何気なく入ったお蕎麦やさんでNHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』が流れてて。
その中で伊東豊雄さんが紹介されていて。
そこで彼が『プロフェッショナル』として導き題した今の『答え』がこれ。
なんかね、すごい目から鱗だったんですよ。蕎麦屋で。あたし、一人で。
伊東豊雄さんについて、名前はなんとなく知っていたけれど彼の建築を
初めてちゃんと見たのは2014年に行った大三島で。
その独特のデザインと哲学、そしてなにより島の人々に愛されているという点で
すごく興味を持ちました。あの小さな島と共存している高いデザイン性。不思議でしょ?
でもって、2020の東京オリンピックのスタジアム候補としても話題になりましたよね。
そんな伊東さんはおそらく今、日本で数少ない「建築だけで外国から観光客が呼べる人」です。
彼の建築は、建てる場所のヒストリーやストーリーを含んでいる。
総工費数百億円の巨大な建築物から小さな島の小さなミュージアムまで
いろいろ手がけている伊東さんは、311の震災後、被災地で「みんなの家」という
被災地の方が集える場所を手がけます。
その時、彼が強く思ったのが「建築は誰のため?」ということ。
そこで導き出された答えが、「答えは、相手の中にある」だったのです。
と、伊東さんについて長々と書いてしまいましたが。
この伊東さんがいう「答えは、相手の中にある」ってとても大切なキーワードだと思ったの。
特に今のテレビ作りにおいて。
テレビはもちろん商業ベースだから、視聴者がなにを観たいかってことをマーケティングして
番組を作っていくけれど、でも最終的にはやっぱり「作り手の思い」が強くなる。
もちろんそれが「創造」ということだし、クリエイティブとしては必要なことなんだけど。
だけど今、「作り手の思い」だけで発信できる場所がたくさんある。
例えばWEBね。
だからこそ。
WEB媒体などと差別化するためにも。
テレビは今一度「テレビの前の人がなにを観たいのか」っていうことを
きちんと冷静に(←ここ大事ね)、そして丁寧に考えるべきじゃないかなって思ったのです。
っていうか、生きていたらすべてのことにおいて「答えは、相手の中にある」だよね。
「想像力」という言葉にも通じるけど。
学生時代。哲学ばっかり勉強していた時は「答えは、自分の中にある」って教わって
それを探求することに夢中になったけど。
でももう。私自身も大人になって。
成熟期に入った私たちには「相手の中にある答え」を理解することが必要だと思うの。
テレビも同様に、もう60歳を超えた大人なんだから。
「相手の中にある観たいもの」を想像して創造しなくちゃなって思ったんだよね。
時間を重ねるということは、変化することを恐れないことでしょ?
旦那ちゃんの言葉を借りるならば。
「相手の中にある答え」を「自分の言語でトレース」することで
新しいクリエーションができそうな気がする。
なーんて。なんだか新年早々、長々とすみません。
2016年のテーマが見つかった気がする。やっぱりテレビって素晴らしいね!!
あはは。
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